厚生労働省が毎年発表している「食中毒発生状況」のデータを参照するに、毎年多くの店舗や施設などで、数多くの食中毒が発生していることが見受けられます。
また、高齢者福祉施設を始めとする介護施設でも、毎年例外なく食中毒が発生しているのです。
今回は、厚生労働省による過去10年間(2013~2022年)の統計情報に基づき、これまでの食中毒事件に関するデータを振り返っていきましょう。
◆高齢者福祉施設での食中毒事件は過去10年間で137件◆
過去10年間(2013~2022年)に発生した食中毒事件について、施設の種類ごとに集計したデータは下記のとおりです。
過去10年間で発生した食中毒事件は合計で10,219件そのうち最も発生件数が多い施設は飲食店で、約半数を締めています。
高齢者福祉施設はこのうち「事業場」の中に含まれており、過去10年間の合計発生件数は137件にのぼります。これは、過去10年間で学校で発生した食中毒事件に親しい数値となります。
◆近年ではウェルシュ菌による食中毒が増加◆
下記のデータは、過去10年間(2013~2022年)に高齢者福祉施設で発生した食中毒事件について、その原因となった病院物質を集計したものです。
過去10年で見ると、最も多かった病因物質はノロウイルスでした。
ただし、近年ではウエルシュ菌による食中毒が増加傾向にあり、過去3年間(2020年~2022年)のデータでは、全体の約45%がウエルシュ菌による事件でした。ウイルス性、細菌性、いずれも注意が必要といえます。
◆介護施設では、食中毒事件は特に注意が必要◆
高齢者福祉施設をはじめとする介護施設に入居されているご高齢の方は、免疫機能が低下している方も多いです。そのため、時には食中毒が命にかかわることも。十分な食中毒予防対策は必須といえます。
高齢者ご本人が予防を心がけることはもちろん、周囲のご家族や施設職員の手助け・配慮も大いに重要といえるでしょう。
(参考データ)
・厚生労働省「食中毒発生状況」「食中毒発生事例」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html
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